プログラミング未経験でも現場でついていける?エンジニアの実体験をお話しします!

私は開発現場で約十数年仕事をしてきました。現在は社内システムエンジニアとして社内システム開発と新人研修をしております。

エンジニア業界を目指している人で、自身のプログラミングスキルが開発現場で通用するのか気になりますよね?

それがプログラミング未経験ならなおさらだと思います。

私の開発現場での体験を元にシステムエンジニアの仕事はプログラミング未経験でもついていけるのかどうかを話したいと思います。

現場ではプログラミング以外の仕事が色々ある

システムエンジニアの実務はプログラミング以外にも色々あります。

要件定義、基本・詳細設計、実装(プログラミング)、システム試験などなど。

この中で実装の時間は全体の2~3割程度です。もちろん実務内容によりズレはありますが。

これら実装以外の対応に、ドキュメントまとめ能力、コミュニケーション力などが必要となってきます。

プログラミングスキルだけがシステムエンジニアとしてのスキルに必要というわけではないことが分かります。

これらのスキルは実務を通して上達していきます

プログラミングと現場の実務は別物

上記に加え、扱っている製品やシステムの事を理解する必要があります。

プログラミング経験があるとしても、これら実務経験がないと素人と大して変わりありません

学校で数学を習得したので、即レジ打ちが出来るようになりますか?

もちろん否で、レジ打ち出来るようになるにはレジのことを覚えなくてはなりません。

しかし簡単な計算や数字が読めなければ仕事になりません。

この感覚と似ており、プログラミングが前者、実務が後者のようなものです。

現場の実務慣れするには半年から一年はかかると思った方がいい

私は大学でプログラミングを勉強し、エンジニア業界に就職しました。

開発現場に赴任した後、プログラミング知識を生かして早々に活躍。。。

なんてことはありませんでした笑

赴任直後、開発資料の読み込みを命じられ、膨大な資料と格闘していました。

設計書レビューに参加した時、わけの分からない言葉が飛び交い、理解できませんでした。

たまに命じられる調査も、よく分からない言葉を伝えるだけで、中身が良く理解できてませんでした。

やっと始まった実装(プログラミング)作業では、作ったものが全く動作しませんでした。

先輩や他の担当者が作成したコードなど周辺を理解する必要があったのですが、それがあまり理解できなかった為です。

そんなこんなで半年が過ぎて行きました。

これくらい経った頃、わけの分からなかった言葉を徐々に理解でき始め、点と点が線に繋がって行きました。

そしてようやく動作するものを作れるに至りました。

ここに至るまで半年を超えており、だいたい終電帰りだったので一日に12時間は実務に費やしていたことになります。

さいごに

プログラミング経験者でも開発現場ではこんなものです。

最初は大変だとしても、実務を通して徐々に身についていくでしょう。

事前のプログラミングスキル差は十分挽回可能です。

むしろエンジニアとしての力量は実務における努力で差が付いてきます。

開発現場での洗礼は、プログラミング未経験者も経験者も等しく受けます。

プログラミング学習に時間をかけすぎて、実務経験を踏めないのは時間的にも損をしています。

エンジニア業界への就職を考えている人は早めに飛び込んだ方が良いと思います!

事前に学習するのは良いことですが、程よいところで切り上げるのが良いでしょう。